子供の頃遭遇した衝撃漫画:「おみっちゃんが今夜もやってくる」/楳図かずお

 

小学校の低学年から数年間悩まされた怖い漫画。

 

だけどこの絵じゃない。これは旧作が収録されている講談社漫画文庫の『夜がこわい(なかよしブック総集編2)』
1966年、貸本漫画から少年・少女誌へ活動の場を移した時期の作品なんだとか。最近手に入る復刻版の多くには、この初期の旧作バージョンが収録されているらしい。絵柄もまだどこか可愛らしさが残っている。

 

(写真:筆者撮影。1966年の旧作版が収録されている講談社漫画文庫『夜がこわい』)

 

怖かったのはこっち。↓

1973年版。楳図ホラーの完成期で、あの『神の左手悪魔の右手』に近い、ゾクゾクするような画風の時期。

中古で手に入れた『怪奇COMICS「怪(かい)」(第3巻)』の中に収録されていた。これは最近の復刻版には入っていなくて、今のところ、こうした古本でしか読めない貴重なバージョンかもしれない……。

 

(写真:筆者撮影。私がトラウマになった1973年版が読めるサンデーコミックス『怪』第3巻)

 

両方持ってるのは、絵柄が違うと知ってたので、念のため二種類とも買ったから。

 

 

物語

田舎のある夫婦が女の子を養子にもらった。名前はおみつ。

大切に育てていたが、ある時病に倒れ、奇妙な遺言を残して亡くなってしまった。

「私が死んだら庭に墓を作ってほしい。自分の部屋をガラス張りにして外からよく見えるようにし、自分と一緒にマッチと蝋燭を埋めて」と。夫婦は悲しみながらも、その願いをかなえる。

悲しみに暮れる両親だったが月日が過ぎた。親戚の助言もあり、再び女の子……比奈子を養子として受け入れ、おみつ同様、大切に育てていた。

けれど、おみつの部屋を使っていた比奈子に異変が起きる。夜中におみつが現れるのだ。

 

一家は恐怖から逃れるため、東京に引っ越すことにした。
遠く離れた地であり、都会で暮らすうちに次第に元気になった比奈子だが、呪いは終わっていなかった……。

 

◇◇

 

怖い物好きには欠かせない「楳図かずお」先生。

小学生時代、怖いもの好きの女子たちの間では怖い漫画の貸し借りが横行?した。

 

とはいえ、そんなに読んでないけど。

私の家では漫画は買ってはいけなかったし。

 

 

当時女の子の間で流行った漫画の設定はいろいろで、例えばこんなテーマがあった。


・友人と帰宅途中、バス停で事故にあって、二人のうち一人が亡くなった。前に並んでいたか少し後ろだったかで生死を分けたが、亡くなった少女が生き残った少女に幽霊となって現れる。

・泥の地獄温泉に突き落とされる

・口裂け女(ありきたりですが顔の異常は鉄板)

・いじめ、カースト

・ちょっとしたあの一言が招いた危機。

この漫画は、そんな中の一冊。

私はこれを小学低学年の時に読んで、それからというもの、毎晩毎晩、怖くて眠れなかった。

 

田舎の一軒家だったため、自分一人の部屋にある大きな窓の外が気になって仕方がない。豆電球をつけても怖いし、消したら消したで、今度は満月が薄いカーテン越しに丸く怪しく光って見える。

 

(何?あの丸い光は……)

 

じっと見ていると、次第に光の位置が動いていく。そこで初めて「あ、月が動いてカーテン越しに見えているんだ」と分かるのだけど、当時はまるで、窓の外から誰かにライトでじっと覗かれているようで生きた心地がしなかった。

 

それに、怖い心霊漫画は子供の心を素直にするかも。

「私は悪い子ではありません…嘘はつきません。言うことをちゃんと聞きます。正直者です…」と布団の中で寝る前は繰り返していた。

 


…そして、その後に流行ったスプラッター系少女漫画はまた別なんだよね。

 

 

 

 

 

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