ポルターガイスト…サム・ライミ制作。
今回はホラーに振り切ってる、と言う人も。
だけど……
(あらすじでネタバレをしています)
タイトル:『ポルターガイスト』(原題:Poltergeist)
監督: ギル・キーナン
主演: エリック・ボーウェン:サム・ロックウェル(父)
エイミー・ボーウェン:ローズマリー・デウィット(母)
ケンドラ・ボーウェン:サクソン・シャービノ(長女)
グリフィン・ボーウェン:カイル・キャトレット(長男)
マディソン・ボーウェン:ケネディ・クレメンツ(次女)
制作: ロイ・リー
サム・ライミ
ロバート ・G・タパート
公開年: 2015年5月22日
国: アメリカ合衆国・カナダ
ジャンル:ホラー
あらすじ
ボーエン一家は父親ボーエン氏の失職から郊外の一軒家に引っ越してきた。しかし、入居直後から家の中で不可解な現象が発生し始める。
ある夜、末娘のマディソンが何者かによって霊界へ連れ去られる。マディソンは家のテレビ画面を通じて家族に助けを求め、一家は超常現象の専門家であるパウエル教授とそのチーム、そして霊媒師のキャリガンに協力を依頼する。
調査の結果、その家は墓地の上に建てられており、放置された墓の霊たちがマディソンを連れ去ったことが判明する。一家は専門家たちと共に、霊界へ通じるポータルを開き、マディソンの救出を試みる。
…と、物語は旧作と同じ。
感想二つ…
・家族は多少ぎすぎすしていて旧作ほど温かみが無く、家族の絆も強くない。
いや、強いかもしれないけど、今はそういう時期じゃないんですよ…
長女は思春期。父親は仕事をなくして引っ越してきたが、お金の使い方はやけくそで少々子供っぽい。そんな家族を相手に、母は大変だ。支えていこうとしているが、一人一人に目を向けていけるほど余裕はなさそうだ。
そんな状況の中、新しい家の異常を幼い息子が知らせるが、見向きもしない。それがホラーお決まりの、話を聞かない大人、気づいてる子供、信じない大人という定番の仕立てになっている。
普通の家にあるような、ちょっと不安定な時期の家庭。
バラバラの家族に起きた子供の行方不明事件。
なんか、見てて落ち着かない。
旧作では、ポルターガイスト現象(騒々しい霊)は少しずつ現れ、母親も気づき、物が移動する位置を面白がって確かめたりして、不思議な現象が家族全員で共有されていたと思う。だからこそ、キャロルアンが連れ去られた時の衝撃は大きかった。
・もう一つは、ピエロが怖くない。
引っ越した家のクローゼットには、ピエロのほかに不気味で汚れた人形がたくさん残されており、グリフィン(息子)が夜中こっそり開けたら崩れ落ちてきた。
一体一体は不気味だけど、例えば、急にそろってこっちを見ていたりとか、そういう心霊現象的なことは起こらない。
ホラーというよりびっくり箱……それとも何か意図があって、あえてピエロの怖さを少なくしたのかな?それか、もしかして、前の住人の収集癖なのか?それだと怖さの種類がちょっと違うんだけどな…。霊というよりは、人が怖いというか。
もしかしたら、ピエロや人形恐怖症ではない人が作ったのかな?
ちなみに、旧作の監督は、トビー・フーパー、けれど演出のすべてに介入して実権を握っていたのはスピルバーグと言われてる。スピルバーグは幼少期から、クラシックで笑顔の恐ろしい人形が大嫌いだったらしい。
そういうどっちつかずが、問題を抱えて温かみもあまり描かれない家族に起こった、娘の行方不明事件と重なって、締まりが無く感じてしまった。
…
旧作のピエロに関しては秀逸過ぎると思っていて、よく覚えてる。以下、旧作。
椅子に座らせた不気味なピエロの顔を、じっとアップで映すカメラ。ずっと見つめていると、見つめ返している気がしてくる。この間が怖い。
夜中、怖くなって長男のロビーがピエロにジャケットをかぶせる。が、失敗。まるでピエロが拒んだかのようにも見える。
襲ってくる様子は形相が変わっていて本当に怖かった。
そういう、自然現象も含めた出来事が霊の存在を信じさせてしまう、日本人にも分かりやすい怖さだった。
結局こういうリメイクになったけれど、実はサム・ライミは旧作のポルターガイストをこよなく愛し、リスペクトしているらしい。これはもう、旧作があまりにも優秀過ぎたかな。
