何かのきっかけにふと思い出す、子供の頃に見た衝撃的なドラマ。
今回は『Gメン'75』の第16話「皆殺しの予告」。
滴る、迸る血の描写、響刑事の孤独な捜査、不気味な犯人の声…
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物語は、響圭子刑事の語りで始まる。
ある日の些細なスリ事件の逮捕、犯人の財布から「過激派による銀行強盗の準備と思われる銀行の見取り図」が見つかり、捜査員は総出でそれにかかりきりになった。
そんな中、「署イチの敏腕女刑事宛て」で外線を回される。不気味な声で3億円要求「従わなければ女の血液が流れる」という脅し。これは電話の回数が進むごとに出血量を知らされ、響刑事を焦らせる原因にもなる。
(響刑事の不安な表情と、電話口からは何かが滴る音。画面には血しぶきの描写が)
他の捜査員はそんないたずら電話など相手にするな、と取り合わない。
響も初めは相手にしないが、銀行捜査の合間に取引の対象に指定した喫茶店を見つけ、入店したところで店主から何かの箱を手渡される。
その中には、赤い液体の入った注射器。そして電話。
「それはお前の血だ…」
科捜研で調べると、やはり人の血液で、日本人には珍しい「AB型(Rh-)」
個人的に怖かったところ…
何しろ、仲間の刑事たちが相手にしないため、響刑事が孤独に一人で動く。
暗い署内に何度も鳴る電話、誰もいないアジト、床の血痕や、何回も画面上にぶちまけられる血の描写の連続。
響刑事(藤田美保子)の大きくて強い瞳がすごく危機感をものがたる。
本人によるモノローグ…。
犯人による血液量のセリフが忘れられない。
「人間の体内に血がどのくらいあるか知っているか?体重50kgの女なら3.8L。1.3L失えば死ぬ…」
(Rh-)であれば、いざという時輸血できる対象者がほとんどいないと知ると、ランドセルに入れていた自分の血液型カードをすぐに確認した。夕方前の再放送は意外とみんな観ていて、学校でも友達同士確認した(笑)
しかし……正直、小学生にはキツかった…
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ちょっとだけツッコミを入れるとすると、
今になって見返すと、「女性刑事の報告がここまで軽く流される?」
(時代とはいえ、今だったら完全に問題になりそう)
ついでにアカギを思い出した。
後半の鷲巣麻雀、鷲巣の点棒とアカギの血を賭けて行われる狂気の麻雀で、追いつめられるのは鷲巣や脇役。
あの世界観。「じわじわと追い詰められる側のモノローグ」が描かれているという点で、この『皆殺しの予告』と通じるものがあるかな、と。
たまに追いつめる側のモノローグもあるけど。
いや…アカギはモノローグばっかりかな。
この手法は面白いと聞いたことがある。
Gメン'75 (TBS)
第16話「Gメン皆殺しの予告」1975年)
第20話「背番号3長島対Gメン」(1975年)
第85話「'77元旦 デカ部屋ぶっ飛ぶ!」(1977年)
第354話「吾輩は人喰猫である」(1982年)
