これには降参…!
2人の奇術師を描いているけど、観ている方を奇術に掛ける。
◇◇
タイトル:「プレステージ」(原題: The Prestige)
監督: クリストファー・ノーラン
主演: ヒュー・ジャックマン
クリスチャン・ベール
マイケル・ケイン
スカーレット・ヨハンソン
レベッカ・ホール
アンディ・サーキス
デヴィッド・ボウイ
公開年: 2006年10月20日
国: アメリカ合衆国、イギリス
ジャンル:サスペンス・ミステリー・SF/ファンタジー・ドラマ
登場人物
ロバート・アンジャー: ヒュー・ジャックマン
芸名は妻が付けた「偉大なるダントン(グレート・ダントン)」。
隠しているが、裕福で貴族の出身。
育ちの良さからくる華やかさで、舞台を演出することには長けているが、奇術については凡才。自分でも気づいてる。
アルフレッド・ボーデン: クリスチャン・ベール
芸名は「教授(プロフェッサー)」。
苦労人で、人生そのものを奇術のために犠牲にする、という信条を持つ。
孤児としての育ちからか、アンジャーとは雰囲気も違い、舞台は地味。その代わり天性の観察眼と才能があり、他人の奇術を見破ることに長けている。発案と技術は素晴らしく、誰にも見破られない、という自信を持っている。妻と子とで小さく幸せに生活している。
以前はボーデンと同じ師匠の下で演じていたが、不幸な事故のために別々に活動することになる。
どんな物語
2人がこだわったのが瞬間移動で、それは鳥の手品をしていた頃からの共通の課題だった。ここに焦点を当てて進む。
互いの発案や仕掛けを潰し合い、不幸で熾烈な争いを始める。
構成としては、
1、基本的にはアンジャーとボーデンのパートが順番に進む。
2、その中に、順不同にいくつもの別ユニットが紛れ込みながら進む。
3、そのユニットの中に、怪しげな入り口が小さく開いていて、そこが別のユニットへ通じてる。
イメージとしてはたぶんそんな構成。
過去や未来が前後しながら描かれる映画は他にもたくさんあるけど、これはその部分部分に変な仕掛けがある。
そんな面倒くさい映画なんか、この時点でノー・サンキュー?
その仕掛け、完全に読み切ったぜ!と思ったそこのあなた……
……。
予告の冒頭、この作品はトリックそのもの…なんて言ってるけど。
まず、この予告編自体がトリックです!↑↑

書けない理由
うう…これ以上は書けない!……………実は。
クリストファー・ノーラン監督が、この映画の公開時、観客に対して「結末を決して明かさないでほしい」というメッセージを出していたそうで、
「種明かしを求めていても、実際には騙されたがっている。驚きを味わいたいんだ」という事らしい。
なので……詳細を書くのをやめた。ごめんなさい!!
私の思う「鍵」
う〜ん…ただ、詳細を書かないままだとあまりにも寂しいので、私が考える、ひとつだけ映画を観る上での「視点」がこちら。
この映画は、泥臭い執念を持った男たちのサスペンスだけど、ある瞬間、二人の化かし合いの中に、常人の理解を超えるような「思考の飛躍」が起きる。
普通の人間なら「そこまでやるわけがない」と絶句するような執念や仕掛けの重みを、ライバルゆえに一瞬で理解し、受け入れてしまう。その反応の速さと、お互いへの異常な執着の不気味さに、鳥肌が立った。いや、まさに。
ぜひ、登場人物たちの「視線」や、相手の仕掛けに対する「受け止め方」に注目して観てみてほしいな。
終わりに
でも結局、これも私の個人的な解釈だし、他にどんな考え方があるのか、「分かりにくい」と終わらせず、あなたなりの理解をしてください!
…ということで、ぜひぜひ、おすすめしておきます。
たまに深掘りの穴に陥る私のおすすめです。
【ネタバレ超解説】『プレステージ』の秘密の地下室 π
※映画の結末を知らない方は、絶対に踏まないでくださいね!
犯人の綻びを見逃さない、執拗な観察眼