前回の記事の続き。
嵐が過ぎ去った後の話。
実はここからが映画の本質。
パウエル社の陰謀を暴いたジュリア・コステロを助けたリック・サントーロは市長から感謝状を贈られ、一躍有名になる。
エアガードの捜査も進み、ギルバート・パウエル氏は陰謀に関与した社員をさらに解雇。(ケヴィン・ダンと共謀した当人だがお咎めなし)
そのうち、リック・サントーロは今までの悪事が暴かれ、汚職を問われる。リックに賄賂を贈っていたアナウンサー、ルー・ローガンからも追及され、テレビから追い回される。浮気相手からも妻子からも見捨てられる。
そろそろ警察に厄介に(自分も警察官だが)なろうかという時、久しぶりにジュリアと会う。
「エアガードの証言をしてきた。すべてのシステムは廃棄され、会社は再編成。この町もすごく変わるわ」
そう言うジュリアに失笑するリック。
「昔、沖の岩に海賊の灯台があった。そこを目指して座礁した船を襲っていたらしい。今は灯台の明るさが増しただけだ」
二人の後ろではアリーナを改修した巨大カジノ施設「THE POWELL MILLENNIUM」の工事が進んでいた。
工事現場の男たちが柱をクレーンで持ち上げる。極太のコンクリート支柱を定位置に設置するために男たちが支える。
最後、支えていたその手がのけられた下には、大きなルビーが埋まっていた。
一番有名なのがこのシーン。ルビーの意味するところとは。
出目の1、スネーク・アイ、親の独り勝ち。負け確定。
作中どこかにルビーは出てこなかった?一体誰が持っていた?…赤い髪に真っ赤な口紅、赤いドレスの女。
すべての混乱と腐敗を呑み込んでミレニアムは建つ。
一見パウエルの独り勝ちのようだけれど、ルビーの奥の何かが表に出てくる事態になれば、柱は安泰ではないかもしれない。そうなれば出目の赤い1が出てきた時点でパウエルも負けは確定。一巻の終わり。
他にもいろんな伏線があって、一言では語りつくせない。
あともう一つ、特別書きたいのがエンディング曲。この映画のために作られたらしい。映画の内容と雰囲気にまさに合っていて、一度聴いたら忘れられない。
MEREDITH BROOKS の “Sin City” は、
映画の世界そのものを凝縮したような退廃的な美しさがある気がする。ネオンの光と闇が交わるようなリズムと「逃れられない街」をイメージさせる歌詞。
まるでその街に閉じ込めてしまうような。
なぜか「 Hotel California」 を思い出した。
世界も時代も違うのに、どちらも“抜け出せない夢”のような世界で、退廃の中にある魅力のような、もう戻れない場所への郷愁のような…。
どちらの曲も中毒性がある。
そして最後に私の感想…
私はこういう映画、大好き。


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