FALL/フォール 高所恐怖症にはだいぶスリリングな映画

ハリウッド映画と一括りにはしないけれど、最近「面白かった!」と思える作品にあまり出会えていない。感性が鈍くなったのか、年齢や人生経験のせいなのか…まぁ、同じことかもしれない。
 
特にCG頼みの映画は苦手。でも、たまに「こういう使い方ならいいな」と思えるものもあって、そんな意味で『FALL』はよくできてた。映像の違和感が少なくて、危機感も伝わってきた。
 
高い塔の上、狭い危険な空間で繰り広げられるサスペンス・スリラー。
単純なシチュエーションでの物語。
若い夫婦のダンとベッキーと女友達が挑んだフリークライミングで、夫が事故死するところから始まる。残されたベッキーは一年間ふさぎ込んでいた。父親は何とか元気づけようとするもダンを良く言わない。親子関係も悪化していた。
そんな彼女を立ち直らせたいと、久しぶりに友人が現れた。地上600mのテレビ塔への挑戦に強引に誘い出す。
 
 
なぜそんな所へ行くのか、それは今の時代らしい「浅はかな欲望」だったかもしれない。友人の執拗な誘いは、どこか恨みがましさも感じるほど。そして窮地に陥ってから過去が明らかになってくる。
 
…そんなわだかまりを抱えつつも、このテレビ塔の上という危険で狭い空間ではお互いタフでいなければならない。命あっての物種。
助かるために希望をつなぐ二人だが、少しずつリミットは近づいてくる…。滑稽で皮肉な構図だけど、なんだか目が離せなかった。
 
展開は途中からおおよそ予想してしまったけれど、「まあよくできてるなぁ」と感じた。
映画定番の「楽観すぎ」「浅はかすぎ」な考え方も健在だけど、緊張感は十分にあって。
 
私はとにかく高所シーンが苦手で、観ながらずっと、
「よくやるよ…」
「ありえない!」
「うわっバカ!」
と突っ込んでばかりいた。
 
手汗・脇汗が止まらず、反射的な身体の反応が蘇ったのは、ある意味で若返り(?)のような嬉しさがあった。そこが一番かな(笑)
 
そんな映画、『FALL』。でした。
FALL/フォール

FALL/フォール

  • グレイス・キャロライン・カリー
Amazon

 

プライバシーポリシー | お問い合わせ