ハリウッド映画と一括りにはしないけれど、最近「面白かった!」 と思える作品にあまり出会えていない。感性が鈍くなったのか、 年齢や人生経験のせいなのか…まぁ、同じことかもしれない。
特にCG頼みの映画は苦手。でも、たまに「 こういう使い方ならいいな」と思えるものもあって、そんな意味で『 FALL』はよくできてた。映像の違和感が少なくて、 危機感も伝わってきた。
高い塔の上、狭い危険な空間で繰り広げられるサスペンス・ スリラー。
単純なシチュエーションでの物語。
若い夫婦のダンとベッキーと女友達が挑んだフリークライミングで、 夫が事故死するところから始まる。 残されたベッキーは一年間ふさぎ込んでいた。父親は何とか元気づけようとするもダンを良く言わない。親子関係も悪化していた。
なぜそんな所へ行くのか、それは今の時代らしい「 浅はかな欲望」だったかもしれない。友人の執拗な誘いは、どこか恨みがましさも感じるほど。そして窮地に陥ってから過去が明らかになってくる。
助かるために希望をつなぐ二人だが、 少しずつリミットは近づいてくる…。滑稽で皮肉な構図だけど、なんだか目が離せなかった。
展開は途中からおおよそ予想してしまったけれど、「まあ よくできてるなぁ」と感じた。
映画定番の「楽観すぎ」「浅はかすぎ」な考え方も健在だけど、 緊張感は十分にあって。
私はとにかく高所シーンが苦手で、観ながらずっと、
「よくやるよ…」
「ありえない!」
「うわっバカ!」
と突っ込んでばかりいた。
手汗・脇汗が止まらず、反射的な身体の反応が蘇ったのは、 ある意味で若返り(?)のような嬉しさがあった。そこが一番かな(笑)
そんな映画、『FALL』。でした。
