職員室(1997年TBS系ドラマ)…答えなき戦い

「職員室」は、1997年TBS系で放送された日本のテレビドラマ。

 

中学生時代はどんな時代だった?

私のところは、服装髪形の規則違反から始まって校内暴力、犯罪、不登校…教師の方も暴力、制圧、といった感じだった。

1年時はその傾向があったけれど、2年、3年となるごとに校長が替わり、大ボスだった生徒が卒業し、徐々に穏やかになっていった。

 

私自身が中3だったクラスは不良もいたけど一番楽しかった。

 

大人になって親から聞いたのは、学校一の問題児といじめられっ子、健康優良児をあえて集め、生徒同士温かくまとまっていくように当時集中対策されたらしい。

そんな見守りがあったのか…。

 

それを聞いて、道理で…と思った。

 

修学旅行の班決めも絶対の不正、反対意見の無視が無いように、クラス全員納得済みの採決、抽選をして、そしていじめられっ子に対してはサポートとなる生徒と同じ班になれるようにあらかじめ極秘の手配があった。

 

それを知っているのは、サポート生徒が私だったからだ。

 

数回の採決、抽選の中で、最初の挙手ではこうしよう、その次の抽選ではこのくじを渡します、と担任の先生からこっそり手配があった。

知ってるのはいじめられっ子の彼女と私だけ。

 

ああ、それは…もしかしたらあの不良生徒の班構成でもしていたかもしれない。

 

こんなに楽しい学生時代を送れていたのは先生方の想いのたまものだったのだろう。

 

 

…これも思い出した。

部活動の事。私はバスケットボール部だった。

学校イチきつい部活と言われていた。

それも男子より女子。男子は何だかのんきにやっていた。

 

先輩の半分は優しかった。だけど厳しすぎる先輩たちが引っ張っていた。

基礎連の始まりは外周3周から。

スタート地点で待っているとその日の1年生担当の先輩が来る。

厳しい先輩だと皆、黙ってゲッソリ。

優しい先輩のペアだと、皆嬉しくて笑いだす。

「何?みんなどうしたの?」と先輩も笑い出す。

 

 

しかしこの基礎練習は本当につらく、特に持久走大嫌いな私には地獄だった。

何度バスケ部に入らなければよかったと思ったことか。

 

「自分たちは絶対に後輩にこんな事しない!」と言い合っていたのに、自分たちが上級生になると「私達がやられたのにやらないのはおかしい!」と言い始めた同級生達に、私はだいぶ引いていた。

そんな違いから部活動内でも分裂があった。

…先輩たちの間でもそんな事があったのかもしれない。全部が一体となっていないのは知ってた。

 

中学時代は戦国時代。

 

 

そうそう、ドラマの話。

私の体験なんか、どんなにつらくても健全そのもの。

 

 

ドラマは全然そうじゃない。

「戦国時代」なんて平和な呼称は付けられない。

始めに書いたいじめ、暴力などに加えて、犯罪に家庭内不和、援助交際、学校側の恐怖政治と体罰、教師同士の軋轢…

生徒個々のケースに、正面から向き合い、対話し解決を試みる臨時職員の教師、葉子(浅野温子)と彼女の復職を誘った教師、津田雅史(仲村トオル)。

 

問題はいつも解決しない。

 

生徒を取り巻く答えのない現実を毎回取り上げる物語は最後………

(そんなシーンはここ数年の他のドラマでもいくつもあるように見えるが、私は観てない)

 

主題歌のTHE YELLOW MONKEYの「BURN」が良くて。

あの頃の葛藤そのものを歌ったような。そんな歌詞の一部、

 

あの日を殺したくて閉じたパンドラ…

このドラマで閉じたパンドラが開いてしまい、だいぶ心揺さぶられる。

日常は楽しかったとしてもあの時代特有の人間関係や圧力、理不尽さの記憶と感情を容赦なく引きずり出してくる…

そんな作品が、この『職員室』。

 

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